秩父札所巡りは、埼玉県秩父地方にある34カ所の観音霊場を巡る巡礼のことです。この巡礼は、秩父三十四観音霊場とも呼ばれ、歴史は非常に古く、日本三大札所巡り(他には西国三十三所と坂東三十三所)にも数えられています。

特徴:

  • 歴史: 秩父札所巡りの起源は、平安時代後期から鎌倉時代にさかのぼります。江戸時代には特に信仰が広まり、多くの巡礼者が訪れました。
  • 巡礼ルート: 札所は秩父地方一帯に点在しており、山岳地帯や市街地、田園風景の中にあります。全行程は約100km以上にもなり、徒歩での巡礼には数日かかることが一般的です。
  • 御朱印: 各札所で御朱印を受け取ることができ、巡礼者は専用の納経帳にこれを集めます。34カ所全てを巡った証として満願証が発行されます。
  • 見どころ: 札所にはそれぞれ美しい寺院や神社、歴史的建造物、自然景観があり、参拝と同時に秩父の豊かな文化と自然を楽しむことができます。

秩父札所巡りは、精神的な修行や祈願の場としてだけでなく、観光地としても人気があり、年間を通じて多くの人々が訪れています。


秩父札所巡りツアーへの思い

 mokoが初めて秩父札所巡りを知ったのは、2018年のことでした。
夫が亡くなり1年が経ち、友人から「秩父の札所巡りのツアーに行こうと思ってるのだけど、一緒に行かない?」と誘われました。その時知り合ったのが、札所巡りのガイドを長年されていたHさんでした。
 そして3人で34カ所の札所巡りが始まりました。
この友人とガイドのHさんは、共に私の母と同じくらいの年齢でした。
そのため、長年母との関係に悩んでいたmokoには、この札所巡りを一緒に周り、関係を育んでいく過程は母との関係を見直すきっかけにもなりました。

 大まかな予定はHさんが計画してくださり、天気やその日の状況や気分で予定を調整しながら一年かけて周りました。車内では、家族の話や、秩父の歴史、他にも日常のたわいもない話しで盛り上がりました。
お二人の優しさと温かさの中で、私の心と身体は日ごとに癒やされていきました。

 その数年後、私は相談員として公立中学校で働くことを決め、不登校の子ども達のサポートを始めました。
私自身が人との関係づくりに苦労していたので、学校に来ない子ども達の気持ちや、保護者の気持ちは痛いほどよく分かりました。
学校の人目を気にしながら登校するのは、人と一緒にいる喜びをじっくり味わう暇もない。
 そこで感じたことは、静かに過ごしながら人とつながる場所が必要では。ということでした。
言葉もいらない、ただそこに居ることで人のぬくもりを感じられるような場所・・・。



 今回のこのツアーは、この記事を読んで賛同された方が対象です。お子さん、保護者、学校の先生など・・・。まずは参加しようという意思のある方、お問い合わせください。

秩父の自然に触れ美味しい物を食べ五感をフルに使って癒やしを体験していただこうと考えました。あくまでも身体をリラックスさせるための体験です。疲れたら休む、無理をしないは当たり前、余裕のある人が待つ、行き当たりばったりの気まぐれツアーです。

体験して感じることはその人にしか出来ないもの。感覚器官はその人特有のものでもあります。
自分ってどんな人?ジャッジをしたり、物事を決めつけたり、我慢して周囲の人に合わせたりすることで、本当の自分の望みを身体の奥底に押し込めてしまいます。
身体と心がちぐはぐなのは、身体と心が喧嘩しているから。
どんな自分も許していい、旅の中で、ゆっくり振り返りましょう。

本来のあなたに還った時、あなたを取り巻く周りの人もその人本来の姿に還ります。

誰かのために、誰かのせいにして、あなた自身を変えてしまわぬよう、自然に触れて耳を澄ませてみましょう。
するとあなた自身の存在のありがたさ、周りの存在のありがたさ、そして周りに必要とされていることをきっと思い出すはずです。